MESSAGE メッセージ
MESSAGE
支援の輪を日本中に広げる。
NPO法人生活支援機構ALL 代表理事
株式会社ロキ 代表取締役
25歳のときにNPO法人生活支援機構ALLを立ち上げて以来、大阪・西成のあいりん地区で生活困窮者の支援を続けてきました。「生きてるだけで、ええやん」という言葉を何度となく口にしてきたのは、それだけ一人ひとりの人生を肯定する支えになりたいと思ったからです。
はじめから生活保護を受けたいと考えている人は、ひとりもいません。むしろ、その選択肢を最後の最後まで残し、ギリギリのところで私たちのところに相談に来る方がほとんどです。「何をやっても上手くいかない」「生きてる意味がない」「これまで努力してきたけれど、全然報われない」私たちのもとに届く悲痛な声は、日増しに増えています。それだけ生きづらさを抱える人が増え、生活に困窮している人が増えている。そんな社会をすこしでもいい方向に変えたいという思いを、強くするようになりました。
いま、私たちはMIROKUグループを立ち上げ、あたらしい挑戦をはじめています。それは、生活困窮者の支援を点で行うのではなく、点と点をつなげて線にし、ひとつの大きな輪をつくる試みです。生活困窮者への居住支援を行うNPO法人生活支援機構ALL、不動産事業を行う株式会社ロキ、そして農業を行う株式会社令和松風。これらの事業会社に加えて、今後もさまざまな事業を立ち上げ、幅広い支援を行っていく方針です。
誰もが同じ目線、同じ地平に
いるということ。
私たちが目指しているのは、生活困窮者を、必要としている制度につなげることだけではありません。住む場所が確保でき、食事が確保できたとしても、それだけでは、人は本当の意味では立ち上がることはできないでしょう。人の役に立ち、社会の役に立っているという実感を得ることができて、ようやく人は、人間らしく生きることができるのだと思います。
生きづらさを抱えるすべての人が「生きててよかった」と、自分自身の人生を肯定できるような仕組みをつくりたい。そんな考えから私たちは、農業に目をつけました。土にふれ、野菜を育てるという行為そのものが活力を生み、やりがいが得られる。さらには、農業の担い手が増え、過疎地域への居住者が増えていけば、地方創生、地域活性といった地域課題にも貢献できる。事業の柱のひとつとして農業に取り組みながら、いずれは地方創生のモデルとなる地域を日本各地に増やしていきたいと思っています。
将来的には、介護や医療といった分野にも支援の輪を広げ、一度私たちの支援とつながった方々を末長く支えていける場をつくっていきたい考えです。支援の幅が広がっても、私たちMIROKUグループが大切にすることは、この先も変わりません。それは、誰もが同じ目線、同じ地平にいるということです。「救う人」と「救われる人」という構図ではなく、お互い対等な人間同士。手を取り合って助け合いながら、より良い社会を皆さまとともにつくっていきたいと思っています。
1988年、大阪府生まれ。中学卒業後、鳶職を経て不動産業界へ進み、賃貸・売買・収益・管理など幅広い実務を経験。入社後まもなく頭角を現し、営業成績トップとなる。現場の第一線で成果を上げる一方、生活困窮者が住まいを得られず、社会からこぼれ落ちていく現実に直面したことをきっかけに、25歳でNPO法人生活支援機構ALLを設立。以来、大阪・西成のあいりん地区を拠点に、生活困窮者への居住支援を続けてきた。その後、不動産事業を担う株式会社ロキを立ち上げ、住まいの支援を福祉の領域にとどめず、実際の不動産活用や地域課題の解決へと広げていく取り組みを推進。さらに、就農支援と農地活用を通じて、生活再建のきっかけをつくるとともに、日本の農業を支える一助となることを目指し、株式会社令和松風を立ち上げる。2026年8月には、居住支援・不動産・農業を軸に、支援を点で終わらせず線と輪へ広げる構想のもと、MIROKU Create 株式会社を設立。制度につなぐだけでなく、その先の「生きがい」や「役割」まで見据えた支援の仕組みづくりを掲げ、誰もが「生きててよかった」と思える社会の実現に取り組んでいる。モットーは、「生きてるだけでええやん。」
- 著書
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- 「大阪に来たらええやん! 西成のNPO法人代表が語る生活困窮者のリアル」(信長出版)
- 「生きてるだけでええやん。」(MIROKU出版)